渋谷は若者が多く集まる場所であり、多くの文化が発生しています。渋谷センター街が怖い場所というイメージをお持ちかもしれませんが、様々な努力によって安全で遊びやすい街に変化している印象があります。最近では、大きなスポーツイベントなどがあるとスクランブル交差点で多くの人が集まるのが恒例となっています。DJポリスの登場なども話題になっていますよね!
渋谷にはお酒を飲めるお店も多く、知り合い同士でも楽しい瞬間を過ごすことができます。では、渋谷周辺で美味しいクラフトビールを飲めるバーはどれだけあるのでしょうか?ここでは、渋谷で特におすすめしたいバーを紹介しつつ、クラフトビールバーとはどんなお店であるのかについて解説します。
クラフトビールバーとは
バーとは、日本においては主にグラス1杯ずつ提供するバーのことを指します。和製英語でショットバーと称しており、カクテル以外の酒類で、主に焼酎を提供する焼酎バー、ビールを提供するビアバーなどがあります。
他にも、ビリヤード台を備えるプールバーやダーツを備えるダーツバー、スクリーンゴルフを備えるゴルフバーなども有名です。酒だけでなく競技を楽しむ目的でも利用されることも多くなっています。
スポーツ観戦用に大画面テレビなどを備えるスポーツバーや鉄道バー、ラジコンバー、新宿ゴールデン街などで作家や出版社の編集者らが集う文壇バーなどもあります。このように、必ずしもお酒を提供している場所というだけではありませんが、最近人気となっているのがクラフトビールバーです。
クラフトビールとは、主に以下の要件を満たしたものを指します。
- 小規模であること
- 独立していること
- 伝統的であること
日本においては、1994年の酒税法が改正されたことによって、ビールの最低製造数量基準が2,000キロリットルから60キロリットルに引き下げられました。これに伴い、全国各地にマイクロブルワリーに相当する小規模なビール醸造会社が登場したのです。地ビールと総称され、一時は300社以上の地ビール会社が存在していました。
当初のブームは2003年頃には終息して、地ビール会社の数は200社ほどに減少したのですが、以降は地ビールに代えてクラフトビールをキーワードとし、小規模ビール生産者のビールを市場に送り出す取り組みが拡大しました。
また、ヤッホーブルーイングが2004年から取り込んでいる電子商取引を中心として、規模拡大に成功したことなどを契機となって新たにクラフトビール市場が成長し始めました。2018年時点で、日本にはクラフトビール・メーカーが141社もあって、活況を呈しています。
多くのクラフトビールが誕生したと同時に、クラフトビールが飲める場所としてクラフトビールバーが人気です。ビールと言えば苦味があるお酒というのが定説ですが、クラフトビールでは様々なポップを使用することで、甘みのあるビールも多いです。代表例がアメリカンペールエールであり、アメリカ産のアロマホップであるカスケードを使用した種類があります。
カスケードのレモンに似た柑橘系の香りや苦みや甘みの絶妙なバランスが楽しめるなど、女性にとっても人気です。このように、通常販売されているビールとは異なる、個性的で魅力的なビールは一般の居酒屋ではなかなか取り扱っていないのが実情です。そこで、クラフトビールを中心に取り扱っているクラフトビールバーが人気となっています。
渋谷道玄坂エリアにはバーが多いその理由
渋谷は様々な方が集まる、一大都市です。道玄坂の一部は、最近では裏渋とも呼ばれており、レストランやバー、ライブハウス、クラブなどが集まるお洒落スポットとして人気です。このエリアは、かつては料亭や割烹などが立ち並ぶ花街として栄えました。
また、谷底である渋谷川を挟んで宮益坂と対面していることから、江戸時代に著された江戸町づくしにおいては行人坂としても紹介されているのです。現在の地理においては、坂下にはターミナルである渋谷駅があって坂の沿道には109など東急系の大型店舗や施設を中心となっています。他にも、飲食店や雑居ビル、映画館などが多く立ち並んでいます。通りから文化村通りへつながる道玄坂小路や百軒店には、風俗店や飲食店もあるのです。
交番前交差点から円山町と接してBunkamura方面につながるランブリングストリート沿いでは、ライブハウスやラブホテルが密集する地域もあって、狭い範囲ながらも多様性のある地域として有名です。このように、若者を中心として多くの方が集まる場所だけに、時間を忘れてゆっくり飲めるバーが多くあるのは必然的と言えます。また、ホテル街も近いこともありますし、クラブで遊んで深夜に利用できるバーのニーズが高いという事情もあります。
IT系が多い渋谷ではクラフトビールバーが人気
渋谷は、今でも若者のファッショントレンドが生まれる場所として有名です。109をシンボルとして、特に女子高生にとっては聖地として崇められています。また、近年のトレンドで言えばIT系企業が多く渋谷にオフィスを構えており、また違った一面を見せ始めています。
1990年代後半には、アメリカのシリコンバレーを模倣してビットバレーと呼ばれていたほど、多くのIT系企業が渋谷を中心に事業展開しています。2000年代に入っても、AmazonやLINE、Google、Apple、マイクロソフトと世界に名だたる大企業が渋谷を拠点としていたのです。
今でも、Googleが渋谷ストリームに、サイバーエージェントとミクシィは2019年11月に開業した渋谷スクランブルスクエアに、 DeNAは渋谷ヒカリエに、GMOインターネットがセルリアンタワーと渋谷フクラスを選んでいます。なぜここまで渋谷に人気が集中しているかというと、賃料の割安感があります。
例えば、一等地である丸の内や大手町のオフィスビル需要は高いために、賃料も国内トップクラスとなっています。一方で、渋谷は丸の内や大手町から離れているために、オフィス需要が比較的少なく賃料にも割安感があったのです。業務内容としても、プログラマーやシステムエンジニアはプログラミングやシステム設計が中心となるので、取引先への移動や面談が比較的少ない渋谷は最適なエリアとなっています。
外資系企業においては、特に欧米系の大企業のエリートは城西南を好んでいる傾向があります。住環境に対する意識が高いために、日本の小さな住宅が苦手であり、さらに通勤ラッシュもできる限り避けたいと考えているのです。なるべく職住近接したいという意識と城西南志向がマッチして、外資系企業のオフィスは渋谷区や港区を候補に挙げる事が多いのです。
このような事情があって、渋谷にIT系企業が多く存在し、また若者が多く集まるということでクラフトビールバーが人気を博しているという側面があります。
渋谷で特におすすめのバー
渋谷には、様々なバーが存在しています。スタンダードなバーもあれば、個性を凝らしたバーもあり、人気を博しています。主な渋谷における人気のバーとして、次のようなお店があります。
コワーキングスペースもある!KOBUSHI BEER LOUNGE & BAR
KOBUSHI BEER LOUNGE & BARは、渋谷駅から徒歩5分の位置にあり、再開発が進むカルチャーの中心地渋谷最後の楽園、道玄坂二丁目の百軒店に位置するバーです。19:00~翌5:00まで営業していることから、深夜にふらっと立ち寄るには最適なバーとなっています。コワーキングスペース兼バーであるので、フリーランスの仕事場としても広く使用されています。
渋谷から世界に発信する、チャレンジャーを応援するクラフトビールとして、KOBUSHI BEERを主に取り扱っています。酒処として有名な新潟のパートナーブルワリーで醸造されており、黒糖の甘みと深い味わいのストロングペールエールがKOBUSHI BEERの特徴です。単なるプロダクトではなく、様々な活動を通して人と人を繋ぎチャンスをアレンジしています。
ミニライブやDJイベントも開催可能なイベントスペースがあり、KOBUSHI BEERとのタイアップイベントも頻繁に開催されています。基本的にすべてオープンイベントでの開催となっているために、誰でも気軽に来場することができます。IT系を中心に勉強会のイベントも行われており、ビジネスという観点でも新しい出会いの場として用いられることも多いです。
イベントの中でも、ハイクラス合流会が特に人気です。一杯のドリンクが人と人を繋ぐ新しい出会いの交流会をイメージして、男性の入場料として3枚のドリンク券が含まれていて、それを使用して女性にアプローチすることができます。ありふれた飲み放題イベントとは違いハイクラスな交流会が行われており、広く人気を集めています。
クラフトビール以外にも、100種類以上のカクテルがあるのでビール以外のお酒を飲みたいという方にも好評を博しています。ビジネスもエンタメもプライベートもすべてセッティングしてもらえる、新しいカタチのバーとして人気です。
KOBUSHI BEER LOUNGE & BAR
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-17-2 トップ美庵 2F
TEL:050-5373-6373
サクッと飲めるビアバー!BEER DINING THE GRIFFON
BEER DINING THE GRIFFONは、山手線 渋谷駅南口から徒歩2分と絶好の位置にあるバーです。これだけ良い条件にあるバーなら、毎日のように通いたくなりますよね!じっくりとお酒を楽しむと言うよりは、サクッと飲んで楽しむというバーであり、二次会向きのお店と言えます。ただ、提供されている料理は非常にレベルが高く、どれも食べごたえ十分です。
世界各国の美味しいクラフトビールを取り扱っており、日本だけでもなかなか飲めないビールに出会うことができます。グラスに注がれたビールは、絶妙な泡立ちでグイグイ飲むことができますよ。フードはソーセージや野菜スティックなどの定番が多いのですが、ジューシーでどれもビールに合いますよ。
比較的価格もリーズナブルであり、お財布に優しい点も評価できます。
BEER DINING THE GRIFFON
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目22?6 B1F 幸和ビル
TEL:03-3498-0839
生にこだわっているバー!Goodbeer faucets
Goodbeer faucetsは、国内外の40種類のクラフトビールが ドラフト生で楽しめるビアバーとなっています。 ビールのラインナップは毎日変わるので、いつ来店しても新鮮さがあるのが魅力的です。ハッピーアワーという時間帯があり、夕方はより安く魅力的なビールを飲むことができると評判になっています。
モダンなインテリアが多く、カウンターも広めで居心地の良さがあります。小洒落たという言葉がピッタリ合うお店で、異性とのデートにも最適です。フードメニューも多くあリ、二次会だけでなく最初から訪問するというのもありですね。デカ盛りのメニューがあり、特にポテトフライのXLは大人数でガッツリ食べるのに最適です!
Goodbeer faucets
所在地:東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル 2F
TEL:03-3770-5544
20種類以上の樽生が楽しめる!Mikkeller Tokyo
Mikkeller Tokyoは、JR山手線渋谷駅のハチ公口から徒歩7分の位置にありますが、若干たどり着くには遠い印象があるお店です。ただ、それを見越しても絶対に訪れたいお店の一つです。一階はスタンディング席で、二階は座れる席もあるのでシーンに応じて使い分けることができます。
基本的にキャッシュオンデリバリーであり、常に現金を持っておく必要がありますが、事前申告することで後でまとめ払いも選択可能です。20種類以上の樽生がいつでも楽しめるのも良いですし、お肉メニューが充実していて食べごたえがあります。クローズが24時と早めですが、渋谷の夜を楽しむには最適なお店であると言えます。
Mikkeller Tokyo
所在地:東京都渋谷区道玄坂2-19-11 中村ビル 1F
TEL:03-6427-0793
世界のクラフトビールが楽しめる!クラフトビールタップ グリル&キッチン 渋谷
クラフトビールタップ グリル&キッチン 渋谷は、趣のある木製カウンターが印象的なバーです。スタイリッシュな店内には、カウンターだけでも多くあるために、ふらっと立ち寄りやすいお店として知られています。
BottomsUp(ボトムスアップ)と呼ばれる、グラスをセットすると底からビールが湧いてくる魅惑のビールサーバーシステムを採用しています。空気に触れる時間が少なく、炭酸も抜けにくいので通常のビールサーバに比べてキレのあるドライな仕上がりを楽しめるのです。現在は常時2種類のビールをボトムスアップシステムがあり、また違った味わいを堪能できます。
世界各国の直輸入クラフトビールを15種類以上樽生で楽しめるお店で、ベルギー、ロンドンといったビアパブ文化が盛んな国の雰囲気をそのまま再現した店内で雰囲気も楽しめます。料理では、鯛のカルパッチョが人気で、新鮮なタイのカルパッチョに相性の良いトマトとオリーブをアクセントに、クリームソースで春の彩りを演出しています。にし貝のアヒージョは、サクサクの竹の子とコリコリのにし貝が楽しめて、助演にドライトマトを採用して味わい深いメニューとなっています。
お肉系では、スク風スペアリブが人気で、旨味が凝縮されたスペアリブをパプリカと蜂蜜でジューシーなバスク風に焼き上げていて、ビールとの相性もバッチリですよ。他にも、伝説アラジンスモーク鶏もも骨付き揚げやグリルソーセージなどクラフトビールのお供に最高の味を楽しめます。
ピザやパスタなど大人数で楽しめるものからゆったりお酒を楽しむためのおつまみも多数あり、カフェタイムや食後には自家製ティラミス、ブリュッセル屋台名物クレジドワッフル、大人のアフォガードなどデザートも人気です。お酒を飲む場所というだけでなく、スイーツが好きな女性にも好評を博しています。
クラフトビールタップ グリル&キッチン 渋谷
所在地:東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム 3F
TEL:03-6427-5768
種類が多いのが良い!
渋谷で魅力的なバーは、どこもビールだけでなくフードメニューが美味しいところばかりです。クラフトビールの種類も多く、何度飲んでも飽きることがありません。美味しいビールとフードで、渋谷の若者に負けないくらい盛り上がりたいですね!